南会津町「松下団地建替事業 基本計画委託業務」に係る 簡易コンペ審査結果について
2019.9.269/18(水)に郡山市のビッグパレットふくしまで標記喚起コンペ審査会が開催されました。組合員等約30名の傍聴者が訪れた公開審査は次の5名の審査員により行われました。
審査委員長 鈴木 浩(福島大学名誉教授)
審査委員 助川 孝幸(福島県南会津建設事務所 建築住宅部長)
審査委員 小寺 俊和(南会津町 総合政策課長)
審査委員 月田 啓(南会津町 建設課長)
審査委員 鈴木 宏幸(福島県建築設計協同組合 副理事長)
審査委員会の風景
提案を求めた松下団地は、昭和40~49年にかけて整備された木造平屋建て住宅団地(建設時:55棟60戸)で、耐用年数を超え老朽化が著しく高齢者や障がい者などに対するバリアフリーの対応が構造的に困難な状況にあるため全面建替えを行うもので、建替えに際しては共同生活型の高齢者住宅(1棟6戸)や高齢単身者及び夫婦世帯を対象とした公営住宅(2DK:8棟16戸、3DK:8棟16戸)を整備するものです。
審査会の冒頭、鈴木委員長から簡易コンペの性格上具体な提案があることを前提にヒアリングなしの書面審査とし、最優秀提案者1者、優秀提案者1者、佳作1~3者を選定すること、11者の提案書について各審査員が1者約10分程度の意見・感想等を述べた後に、複数回の投票や意見交換により絞り込みを行うことが報告されました。
その後行われた審査ですが、全体計画については建物の雪処理や道路の除雪、景観や周辺環境との調和、敷地に対する建物の配置計画、駐車場等の屋外スペースの確保、また、住宅計画等については入居者の動線計画や共用・居住スペースの関係性、イニシャル&ランニングコスト、冬期間の容易な維持管理など、多方面に渡る意見が出されました。
審査会の風景
2時間程度の審査の後に第一回の投票作業を行いましたが3票が1者、2票が3者、1票が6者と票が分散しました。その後、第二回投票を経て最終投票の結果を参考に審査員全員一致で最優秀提案者に(株)水上設計、優秀提案者に(株)山口建築設計事務所、また、差がなく得票を得た(株)邑建築事務所、(株)鈴木伸幸建築事務所、(株)山口設計、(株)はりゅうウッドスタジオ)の4者を佳作として選定しました。
投票結果の集計
なお、最終的な最優秀者及び優秀者等の選定経過や各提案に対する審査結果の講評については審査委員長のコメントを基にあらためて掲載させていただきます。