「工事監理研修会」開催状況について
2019.6.256/17(月)の10時30分からコラッセ福島(福島市)で標記研修会を開催しました。昨年度に委員会を設置して取り組んできた工事監理テックリスト等の内容を組合員に周知し理解いただくための研修会で各社所長から新人所員まで37社から約70名の参加がありました。
平子代表理事の挨拶
冒頭、平子代表理事から近年「受託業務適用基準」等を作成するなどして設計・工事監理業務の質の向上に努めてきたが、担当事務所による工事現場での工事監理業務や組合検査員の検査業務は相当程度これまでの経験値や担当者の裁量に委ねられていたこと、これらの品質を平準化、標準化することを目的にH30年度に4名の委員を委嘱し「マニュアル策定委員会」を設置したこと、その中で業務の検証作業やチェックリスト作成等を行ってきたこと、などが報告されました。また、今後の受注環境に触れ、「東日本大震災の復興期が過ぎれば震災前の厳しい状況に戻ることが予想される。組合員一丸となってこの難局を乗り切るためにも本マニュアルを業務に役立てるなど技術の研鑽に励んで欲しい。」と挨拶されました。
講師(鈴木宏幸氏:(株)杜設計)
講師(小嶋 裕一氏:(株)小島建築設計事務所)
講師の鈴木氏からは、個別説明に入る前に建築士法上の工事監理業務以外に発注者(県及び市町村等)からの質の高い工事監理業務の期待に応えるために、施工者から提出される関係書類の提出漏れ、内容確認等が重要になること、そのために工事監理担当者や組合検査員チェックリストを作成し標準化を図ったこと、チェックリストは工事着手時に施工者に提示することで必要書類を共有する狙いもあること、などが説明されました。
講師(八島一隆氏:(有)八島企画設計
講師(國分寛樹氏:(有)イズミ設計事務所
はじめに福島県が作成している「福島県建築・設備工事に係る提出書類チェックリスト」を参考に、契約時から竣工時に至る提出書類等の説明・解説が行われました。
その後、建築工事は鈴木氏、小嶋氏、電気工事は八島氏、機械工事は國分氏により、チェックリスト項目に従っての説明・解説や資料配布した「実務者のための工事監理ガイドラインの手引き」を参考に工程ごとの工事監理の趣旨や立会確認・書類確認のポイント等の説明がなされるなど、昼食後、16時30分まで密度の濃い研修会となりました。
なお、当日配布した「工事監理業務チェックリスト」等は組合HPの組合員専用ページからダウンロードできます。