福島県社会福祉事業団「ひまわり荘仮設施設建築設計業務委託」に係る プロポーザル第二次審査結果について
2019.3.122/23(土)に西郷村の福島県社会福祉事業団会議室で標記プロポーザル第二次審査会が開催されました。組合員や事業団職員など約25名の傍聴者が訪れた公開ヒアリングは、要請者5者に対し1者25分(説明10分:質疑15分)の時間配分で進められました。
なお、審査委員は次の5名です。
審査委員長 渡部 和生(建築家、日本大学特任教授)
審査委員 市岡 綾子(日本大学専任講師)
審査委員 山田 義文(日本大学専任講師)
審査委員 穂積富知雄(福島県社会福祉事業団経営管理部長)
審査委員 坂本 裕子(福島県浪江ひまわり荘園長)
審査会ヒアリング会場
審査会ヒアリング風景
5者の提案書の特徴をゾーニング計画で見ると、全ての提案が北側に駐車場を配置し、受付番号②番は北側駐車場に隣接して管理・共用ゾーン、南側の東西2ブロックに居住ゾーンを配した中庭型の回廊型居室施設、③番は北側駐車場の中央から管理・共用ゾーン、その共用ゾーンの周囲に居住ユニット(4ブロック)を配置(西・南・東)したクラスター型居室施設、④番は駐車場から管理ゾーン、中央に共用ゾーンを配し、南東角の広場を介し南から南西側と東側に男女居住ゾーン(各2ブロック)を分けて配したクラスター型居室施設、⑤番は北側駐車場から管理ゾーン、中央南北に共用ゾーンをダブルコリドール型に配し、その共用ゾーンの東西4ブロックに居住ゾーンを配した回廊型居住施設、⑦番は駐車場の北西部から管理ゾーン、敷地の中央に共用ゾーンを配し南西から南と北東から北に男女居住ゾーン(2ブロック)を分けたL字型居住施設としています。
これらの提案に対し審査員からは、各提案の基本的な考え方や管理者・入所者への配慮、ゾーン・動線計画、周辺環境への配慮、可変性・柔軟性、実績など様々な角度からの質疑応答が行われました。
審査風景
審査風景
ヒアリング終了後、別室で非公開による選定作業に入りました。はじめに各委員から各提案に対するヒアリングの感想と最優秀者及び優秀者選定対象としたい提案書を複数選んでいただきました。次に、プロポーザル方式はあくまでも設計者を選定するものであるという原則に立ち返り、各提案の「長所や特徴の実現性、将来性」、「短所や疑問点を補う可変性、柔軟性」等について意見交換が行われました。それぞれ甲乙付けがたく審査は難航しましたが最終的に審査員全員一致で、受付番号③番のエーユーエム構造設計(株)を最優秀者に、受付番号⑦番の(株)ティ・アール建築アトリエを優秀者に決定しました。
なお、これらのコメントは組合事務局が作成したものであり、最終的な最優秀者及び優秀者選定経過や各提案に対する審査結果の講評については審査委員長のコメントを基にあらためて掲載させていただきますのでご承知願います。
渡部審査委員長の講評
市岡委員・山田委員
穂積委員・坂本委員
おわりに、当組合が受注した本委託業務基づくプロポーザルの実施に際し、年度末の多忙な時期にもかかわらず参加者の皆様から多様な提案をいただいたこと心より感謝申し上げます。
当組合では、引き続き発注者様の期待に応えられる設計者の選定に努めて参りますので、関係各位のご指導、ご支援を宜しくお願い申し上げます。