「BIM建築設計実務講習会」の開催について
2024.11.1 当組合では、平成6年度事業の一環として組合員を対象とした「建築設計実務担当者向けArchicadオンライン実務講習」を実施しています。
本講習は、組合内に設けた「DX委員会」を中心に検討してきた建築設計業界が抱える人材不足、生産性の向上、就業環境の改善等への対応策の一つとして開催するものであり、組合員のBIM(デジタル技術)活用推進と人材育成を図ることを目的としています。
開催期間は、令和6年9月2日から令和7年1月6日までの全13回で、毎週月曜日17時から約2時間のオンラインによる外部講師の機器操作(Archicad)実務研修です。組合員44者の内、Archicad を導入している26事務所(73名)が参加しています。
講習の主な内容ですが、第1回から第3回まではテキスト(Archicad Magic)を参考に基本的な図面作成の操作を理解しました。
9/30(月)の第3回講座は福島県農業総合センター(郡山市)に外部講師の道脇 力氏((株)KOVALENS:代表取締役)をお招きして、各自が持参した機器の操作に対し個別アドバイスをいただくと共にオンラインでは習得しにくい機器操作に関する質疑応答を含め実施していただきました。
10/7(月)の第4回は、講師が独自開発した機器操作に使用するテンプレート(定型部品)のセットアップ及び作業環境の設定、作業ルールの確認を行いました。本来、テンプレートは各設計者が活用頻度の高い部品を定型品として作成・保存するものですが、道脇氏からは公共建築設計に対応した工種区分ごとに想定されるテンプレートをテキストとして提供いただきました。
第5回から第10回までは、提供いただいたテンプレートを活用して通り芯、柱、梁、壁、スラブ、窓、ドア等の設定を行うこととしています。その後、第11回から第13回までは内外部仕上表、建具表、配置図、求積図、法検討図、防火区画算定図等の設定作業を行い、意匠設計担当者に必要な図面作成に関する機器操作(Archicad)を習得することになります。
なお、次年度に向けては、DX委員会でArchicad操作研修の継続や他機種(Revit)の機器操作、さらには構造・設備機器との連携等の必要性について情報収集を行い、具体的な研修計画を立てていくこととしています。