天栄村「天栄保育所整備基本・実施設計業務委託」 プロポーザル審査会結果について
2023.10.10 現在の天栄保育所(築30年)は土砂災害等警戒区域に立地していることから早期移転が求められていた施設で、新施設はW造平屋建て、床面積1,000㎡程度の整備を予定しています。
プロポーザル方式で設計者を選定することした本施設は、9/29(金)に福島県教育会館(福島市)会議室で第一次審査会を開催しました。審査に先立ち11時からの審査委員会では長澤委員長の下で第一次審査の進め方について審議いただきました。
はじめに、参加表明時の6者から2者の辞退があり、最終的に応募のあった4者の技術提案書について失格要件の有無を確認しました。一部に表記文字ポイント数値を下回る提案書がありましたが審査対象(委員長判断:厳重注意)としました。次に、公開審査とすること、全応募者の提案評価を行うこと、評価は総合評価で行うこと、第二次審査対象者(ヒアリング要請者)を選定することなどを確認しました。
引き続き、13時から第一次審査が行われました。審査員にはそれぞれの専門的立場から4者の提案書について意見をいただきました。敷地に対する施設配置(南配置、北配置)、園庭との関連性、駐車場の歩車分離、送迎動線と施設出入口、子供の受け渡し、0~2歳児保育室の配列、WCや午睡室の配置、多目的ホールの使い方等について意見が交わされました。その後のヒアリング要請者の選定作業では提案書それぞれに特徴があることから4者すべてをヒアリング要請者として選定しました。
10/4(水)に福島県教育会館で第二次審査会が開催されました。審査に先立ち11時30分から二次審査の進め方等について審議いただきました。ヒアリングは1者25分(説明10分、質疑15分)で進めること、4者ヒアリング終了後、休憩の後、選定作業は各審査員意見」を参考に進めること、必要に応じ投票を行うこと、最優秀者及び優秀者を選定すること、前回同様第二次審査も公開で行うことを確認しました。
引き続き13時より第二次審査が行われました。プロジェクターを使っての提案者説明の後、第一次審査で意見交換が行われた点を中心にそれぞれの審査員の立場からの質疑応答が行われました。
ヒアリング後の最優秀者等の選定作業では、受付番号順に各審査員から講評をいただきました。その後、審査員無記名で1人あたり2者の投票を行いました。その結果、受付番号④が5票、受付番号②が4票、受付番号①が1票と上位2者に集中する結果となった。この結果を受け上位2者を最優秀提案者及び優秀提案者の対象とし、再度、2者に対する意見交換が行われました。甲乙付け難く審議が長引いたものの、最終的に受付番号④:(株)はりゅうウッドスタジオを最優秀提案者に、受付番号②:(有)辺見設計を優秀提案者に選定しました。
なお、審査員は次の5名です。審査委員長:長澤 悟氏(東洋大学:名誉教授)、審査員:錦織 真也氏(東北工業大学:准教授)、森 和昭氏(天栄村:健康福祉課長)、我妻 晴美氏(天栄村:天栄保育所長)、白井 武男氏(福島県建築設計協同組合:顧問)。