福島県社会福祉事業団「福島県からまつ荘建築設計業務」 プロポーザル審査会結果について
2023.6.30 6/14(水)に福島県社会福祉事業団「太陽の国」管理センター会議室で標記プロポーザル第一次審査会を開催しました。審査に先立ち11時からの審査委員会では石井委員長の下で第一次審査の進め方について審議いただきました。
はじめに応募のあった9者の技術提案書が失格要件に該当しないことを確認しました。次に、コロナ禍の中ではありますが傍聴者数を制限した公開審査とすること、全応募者の提案評価を行うこと、評価は総合評価で行うこと、第二次審査対象者(ヒアリング要請者)を選定すること、選定は投票を参考に行うことなどを確認しました。
引き続き、13時から第一次審査が行われました。現在の「からまつ荘」は昭和49年建設された施設であるが老朽化に加え旧施設整備基準等による狭隘な居住環境となっていることから移転改築を行うもので、利用定員は80名で管理棟と入所者生活棟を約7,850㎡の敷地に延べ床面積約2,880㎡のS造又はRC造平屋建ての施設として計画しています。
審査員にはそれぞれの専門的立場から9者すべての提案書について意見をいただきました。将来像を見据えた救護施設のあり方、居住ゾーン・管理ゾーン・共有ゾーンのあり方や来訪者の招き入れ方などの動線計画、利用者の暮らしの場としての居住環境、管理面からの見守りやすさや働きやすさ、地域との交流や防災・防犯対策、イニシャルコストとランニングコストの考え方などについて意見が交わされました。
その後、ヒアリング要請者の選定作業に入り、各審査員無記名で1人あたり5者の投票を行いました。その結果、4票を得た上位5者をヒアリング要請者として選定しました。
6/21(水)に前回と同様に福島県社会福祉事業団「太陽の国」管理センター会議室で第二次審査会が開催されました。審査に先立ち11時から二次審査の進め方等について審議いただきました。ヒアリングは1者25分(説明10分、質疑15分)で進めること、12時30分から5者ヒアリングを行うこと、休憩の後、選定作業は投票結果を参考に意見交換を行うこと、必要に応じ再投票を行うこと、最優秀者及び優秀者を選定することを確認した。なお、前回同様、第二次審査も公開で行うこととなった。
引き続き13時より第二次審査が行われました。プロジェクターを使っての提案者説明の後、第一次審査で意見交換が行われた点を中心にそれぞれの審査員の立場からの質疑応答が行われました。
ヒアリング後の最優秀者等の選定作業では、審査員無記名で1人あたり2者の投票を行いました。その結果、受付番号①が1票、受付番号⑧が4票、受付番号⑨が5票と上位2者に集中する結果となった。投票結果が上位2者で僅差となったことから、委員長裁定で再度、決戦投票を行うこととした。その結果、満票の5票を獲得した受付番号⑨:(株)ティ・アール建築アトリエを最優秀提案者に、上位2者に残った受付番号⑧:エーユーエム構造設計(株)を優秀提案者に選定しました。
なお、審査員は次の5名です。審査委員長:石井 敏 氏(東北工業大学 副学長)、審査員:山田 義文 氏(日本大学工学部 准教授)、田﨑 悟 氏(福島県社会福祉事業団 経営管理部長)、細井 正樹 氏(福島県社会福祉事業団 福島県からまつ荘園長)、平子 恵俊 氏(福島県建築設計協同組合 顧問)。