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研修会

組合たより「鉄筋モックアップ研修会」の開催結果について

2022.10.11

 9/28(木)に宮城県で開催した標記研修会に組合員10名と事務局(星事務局長、中島業務部長)で参加しました。研修会場は鉄筋組立・加工販売業の(株)サンエーテック工場敷地内(宮城県黒川郡大衡村)にあるJSCA東北支部鉄筋研修施設です。高速道路を利用して福島市から約90分、いわき市から約3時間距離にあります。
 当日はJSCA(日本建築構造技術者協会)東北支部から2名の講師に来ていただきました。濱尾委員長の挨拶の後、10:30開催の研修会は事前配布した関係資料を基に午前中は「配筋検査講習」のテキストによる講義が行われました。これまでの地震時の被害状況から配筋検査の重要性や検査手順、検査記録、検査項目等の確認を行うと共に、鉄筋のかぶり厚さ、あき、定着長さや基礎、柱、梁、スラブ、壁、開口補強等の配筋標準を再認識した上で、配筋間違い例として本数不足、XY方向違い、間隔未調整、フック角度間違い、余長不足、設備配管や貫通孔の位置等を指導いただきました。

 午後に鉄筋モックアップ研修施設で「配筋検査」の実習を行いました。3班に別れ、配布された「配筋検査チェックシート」のヒントを参考に基礎、地中梁、壁、スラブ、梁、柱等の各箇所を検査し、間違っている箇所と内容を記録表に記載していきます。検査エリアを地上部と基礎部の2工区に分け、検査時間約50分と講師解説20分を交互に行いました。スケール、懐中電灯で確認しないと発見出来ないかぶり厚さ、断面寸法、間隔等の間違いや図面と見比べないと発見出来ない鉄筋本数、径、種類、XY方向等の間違いもあるなど、参加者のチェック以上に間違い箇所が多く設定されていました。

 また、研修終了後に東北一と言われる(株)サンエーテックの鉄筋加工組立の工場を見学させていただきました。加工組立・ガス圧接の多くを工場で行い、現場加工組立は最小限におさえているとの事で、大手ゼネコンからの受注予約が数年先まであるそうです。20歳から30歳代の若手、中堅社員も多く社員寮を備えている会社でした。