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福島県社会福祉事業団「福島県やまぶき荘建築設計業務」 プロポーザル審査会結果について

2021.7.5

 6/21(金)に福島県社会福祉事業団「太陽の国」管理センター会議室で標記プロポーザル第一次審査会が開催されました。審査に先立ち10時30分からの審査委員会では石井委員長の下で第一次審査の進め方について審議いただきました。
 はじめに応募のあった9者の技術提案書が失格要件に該当しないことを確認しました。次に、コロナ禍の中ではありますが傍聴者数を制限した公開審査とすること、全応募者の提案評価を行うこと、評価は総合評価で行うこと、第二次審査対象者(ヒアリング要請者)を選定すること、選定は投票を参考に行うことなどを確認しました。

 引き続き、13時から第一次審査が行われました。現在の「やまぶき荘」は昭和48年建設された施設であるが老朽化に加え旧施設整備基準等による狭隘な居住環境となっていることから移転改築を行うもので、利用定員は100名で管理棟と多床室を中心とした生活棟を約9,000㎡の敷地に延べ床面積約3,500㎡のS造平屋建ての施設として計画しています。
 審査員にはそれぞれの専門的立場から9者すべての提案書について意見をいただきました。多床室型の今後のあり方、居住ゾーン・管理ゾーン・共有ゾーンのあり方や来訪者の招き入れ方などの動線計画、利用者の暮らしの場としての居住環境、管理面からの見守りやすさや働きやすさ、周辺環境との共生、イニシャルコストとランニングコストの考え方などについて意見が交わされました。
 その後、ヒアリング要請者の選定作業に入り、各審査員無記名で1人あたり3者の投票を行いました。その結果、得票上位6者をヒアリング要請者として選定しました。

 6/28(金)に前回と同様に福島県社会福祉事業団「太陽の国」管理センター会議室で第二次審査会が開催されました。審査に先立ち11時から二次審査の進め方等について審議いただきました。ヒアリングは1者25分(説明10分、質疑15分)で進めること、13時から6者ヒアリングを行うこと、休憩の後、選定作業は投票結果を参考に意見交換を行うこと、必要に応じ再投票を行うこと、最優秀者等を選定することを確認した。なお、前回同様、第二次審査も公開で行うこととなった。
 引き続き13時より第二次審査が行われました。プロジェクターを使っての提案者説明の後、第一次審査で意見交換が行われた点を中心にそれぞれの審査員の立場からの質疑応答が行われました。
 その後の選定作業では、審査員無記名で最優秀提案者◎印、優秀提案者〇印を付けることとして投票を行い、受付番号⑤が◎印3票、〇印2票、受付番号8番が◎印2票、〇印3票と集中する結果となった。
 投票結果が2者で僅差となったことから、委員長裁定で再度、決戦投票を行うこととした。投票方式は受付番号⑤、⑧の2者を対象に0~5点の点数配分(例:⑤3点、⑧2点)で優劣を付ける方式とした。その結果、審査員5名の総合点で16票を獲得した受付番号⑤:(株)ティ・アール建築アトリエを最優秀提案者に、9票を獲得した受付番号⑧:(株)鈴木伸幸建築設計事務所を優秀提案者に選定しました。
 なお、審査員は次の5名です。審査委員長:石井 敏(東北工業大学 副学長)、審査員:佃 悠(東北大学大学院 准教授)、審査員:山田 義文(日本大学工学部 専任講師)、関谷 勝浩(福島県社会福祉事業団 経営管理部長)、大竹 啓史(福島県社会福祉事業団 福島県やまぶき荘園長)。