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研修会

「建築防水改修施工セミナー」の 開催結果について

2020.10.7

 10/2(金)に郡山市のビッグパレットで今年度の教育情報事業の一つである「建築防水改修施工セミナー」を開催し、組合員をはじめ行政担当者など約35名が参加しました。

全体風景

 現在、福島県や県内市町村は、国の「インフラ長寿命化計画」を受け、利用者の安全・安心の確保と財政負担の軽減・平準化を図るための「公共施設総合管理計画」や「個別施設施設長寿命化計画」の策定を進めています。
 その長寿命化に向けた建築物改修事業の対象部位となるのが躯体の保護(外壁、防水、建具)や防災・ライフライン設備(防火、中央監視、電力、給排水)です。
 特に防水改修工事は劣化状況をしっかりと把握し適切な時期に適切な手段で実施することが大切です。また、防水工事は防水材(アスファルト防水、シート防水、塗膜防水)の種別、施設の形状、使用用途に合わせた仕様や下地処理が施工の重要なポイントとなります。
 研修会の冒頭、組合の研修を企画している教育情報等企画委員会の河野委員からは、今年度の研修事業計画がコロナウイルス感染防止対策の一環で秋口からの開催になってしまったこと、今後の研修会の開催内容とスケジュールや海外研修会が中止になったことなどの報告がありました。

河野委員の挨拶

 研修会は、東北防水改修工事協同組合事務局の蜂谷氏(福島防水(株))の挨拶の後、須佐氏(田島ルーフィング)から、「各種防水材料の特性」「防水の新工法と高耐久化」と題して、共通仕様書にあるアスファルト、シート、塗膜の3つの防水工法の特徴とそれぞれの長所・短所、長期保全に必要な防水改修工事のポイントや設計上の留意点、防水工法の選択手順などについて説明を受けました。

講義風景

 また、同事務局の福留氏、高松氏、森川氏(田島ルーフィング)の3名からは、施工デモの実体験として会場屋外天井に仮設の屋上防水改修現場を設置し、各種防水工法の改修施工手順や施工上の留意点、工事監理のチェックポイント等の説明を受けました。

屋外での施工デモ風景

改質アスファルトシート防水トーチ工法の過熱状況と作業速度の説明風景

乾式下地調整材によるアスファルトパネル工法の説明風景

環境配慮型の電気式溶融窯の説明風景

 なお、本研修会は中小企業団体中央会を通して会場資料料・講師謝礼等に福島県の補助(約6割)を受けています。

※当日の防水セミナー配布資料は別途ダウンロードできます。

201002各種防水工法の特性(4分割)[PDF形式](7.2MB)

201002防水の新工法と高耐久化[PDF形式](4.4MB)

防水施工(施工デモ資料)[PDF形式](3.8MB)