「桑折町歴史観光交流センター基本設計業務委託」 プロポーザルの審査結果について
2025.2.27 本施設は震災で被災した種徳美術館の今後の在り方を検討する中で基本構想が取りまとめられたもので、旧伊達郡役所を中心に情報発信や観光案内、地域との連携や休憩施設、そして旧種徳美術館の貴重な美術品の収蔵・展示機能を備えた施設として計画されました。
プロポーザル方式で設計担当者を選定することにした本施設は、2月20日(木)に桑折町役場で第一次審査会を開催しました。審査に先立ち11時からの審査委員会では市岡委員長の下で一次審査の進め方について審議いただきました。
はじめに、参加表明時の8者から1者の辞退があり、最終的に応募のあった7者の技術提案書について失格要件の有無を確認しました。本来プロポーザルは文字での表現を基本とし、それを補完するためのイラストやイメージ図の使用は認められていますが、受付番号②について、イメージとして画かれた外観が、この基準を超えていると判断し失格となりました。また、受付番号⑤及び⑦については、床面積の記載が条件として示した面積を超えており、失格とはしないものの、これを踏まえて審査することとなりました。文字の大きさにも疑義がありましたが、注意を促すことにとどめることになりました。
次に公開審査とすること、全応募者の提案評価を行なうこと、評価は総合評価で行い第二次審査(ヒアリング要請者)を選定することなどを確認しました。
引き続き、13時から一次審査が行われました。各審査委員からそれぞれの専門的立場から各提案書について意見をいただきました。基本構想の読み込みの深さや実現性、旧郡役所に対する建物の考え方、南側敷地に計画される駐車場との動線やアクセスの考え方、収蔵庫の配置や展示方法などについて意見が交わされました。その後の審議の結果、受付番号①、③、④、⑥をヒアリング要請者として選定しました。
2月26日(水)に桑折町屋内プール「イコーゼ」で二次審査が開催されました。審査に先立ち11時から二次審査の進め方等について審議いただきました。ヒアリングは1者25分(説明10分、質疑15分)で進めること、4者ヒアリング終了後、休憩の後、選定作業は各審査委員の意見を基に進めること、必要に応じて投票を行うこと、最優秀者及び優秀者を選定すること、前回の審査会と同様に二次審査も公開で行なうこと、また、ヒアリングは町民にも公開することを確認しました。
ヒアリング後の選定作業では、各委員から審査についての講評をいただいた後、各審査委員に最優秀「◎」1者、優秀「〇」1者を記載して無記名で投票を行いました。その結果、受付番号③が◎5票、受付番号④が〇4票、受付番号⑥が〇1票となり、満票の受付番号③:AUM(株)を最優秀提案者に、受付番号④:(有)大野建築設計事務所を優秀提案者に選定しました。
なお、審査委員は次の5名です。審査委員長:市岡綾子(日本大学工学部:専任講師)、審査委員:神田隆雄(桑折町都市計画審議会:委員長)、大内健矢(桑折町:総合政策課長)、佐藤克彦(桑折町:教育文化課副参事)、白井武男(福島県建築設計協同組合:顧問)。