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伊達地方消防組合「中央消防署南分署移転新築工事基本設計業務委託」 プロポーザル審査会結果について

2024.6.18

 現在の伊達地方消防組合中央消防署南分署庁舎は、昭和44年に建設された旧耐震基準時代の建築築物で、築50年以上経過しており老朽化が進んでいるとともに保有する消防車両の増加、大型化、各種業務の拡大及び高度化による資機材等の増加により、庁舎、車庫ともに狭あい化が著しい状況となっていました。
 新庁舎建設地は現在の南分署から東北東約1㎞に位置し、約2,700㎡の敷地に延べ床面積約850㎡の庁舎を整備することとしています。
 プロポーザル方式で設計者を選定することした本施設は、6/7(金)に伊達地方消防組合中央消防署会議室で第一次審査会を開催しました。審査に先立ち11時からの審査委員会では森山委員長の下で第一次審査の進め方について審議いただきました。

 はじめに、応募のあった9者の技術提案書について失格要件の有無を確認しました。実施要領で求められる4テーマの記載が分かりにくい提案書や一部に表記文字ポイント数値を下回る提案書がありましたが審査対象(委員長判断:厳重注意)としました。次に、公開審査とすること、全応募者の提案評価を行うこと、評価は総合評価で行うこと、第二次審査対象者(ヒアリング要請者)を選定することなどを確認しました。
 引き続き、13時から第一次審査が行われました。審査員にはそれぞれの専門的立場から9者の提案書について意見をいただきました。救急車両と一般車両等の動線区分、敷地内の庁舎配置計画、車庫前の全面空地、周辺環境への配慮、庁舎内の動線区分、所要室の配置等について意見が交わされました。その後のヒアリング要請者の選定作業では、審査員無記名で1人あたり3者の投票を行いました。その結果、1票以上を獲得した6者をヒアリング要請者として選定しました。

 6/14(金)に伊達地方消防組合中央消防署会議室で第二次審査会を開催しました。審査に先立ち11時からの審査委員会では森山委員長の下で第二次審査の進め方について審議いただきました。ヒアリングは1者25分(説明10分、質疑15分)で進めること、6者ヒアリング終了後、休憩の後、選定作業は各審査員意見を参考に進めること、必要に応じ投票を行うこと、最優秀者及び優秀者を選定すること、前回同様第二次審査も公開で行うことを確認しました。

 引き続き12時30分より第二次審査が行われました。プロジェクターを使っての提案者説明の後、第一次審査で意見交換が行われた点を中心にそれぞれの審査員の立場からの質疑応答が行われました。
 ヒアリング後の最優秀者等の選定作業では、委員長より選定方法については審査員無記名で最優秀提案書◎印、優秀提案書〇印の投票を行うこと、その結果◎印が3票以上となった受付番号の提案者を最優秀提案者とすること、2票以下の場合は再投票を含め審査員協議により選定することについての事前説明がありました。
 開票の結果、受付番号⑥が◎2票、〇3票、受付番号⑦が〇2票、受付番号⑨が◎3票となりました。事前説明のとおり、◎3票を獲得した受付番号⑨:(株)ティ・アール建築アトリエを最優秀提案者に、次に得票の多かった受付番号⑥:(株)ボーダレス総合計画事務所を優秀提案者に選定しました。
 なお、審査員は次の5名です。審査委員長:森山 修治氏(元日本大学工学部教授)、審査員:錦織 真也氏(東北工業大学:准教授)、三浦 恒男氏(伊達地方消防組合消防長)、和光 周一氏(消防本部次長兼総務課長)、白井 武男氏(福島県建築設計協同組合:顧問)。