伊達地方消防組合「中央消防署西分署改築工事 基本設計業務委託」 簡易型設計競技審査結果について
2021.6.2 5/21(金)に福島市の「コラッセふくしま」5階研修室で標記設計競技の第一次審査会が開催されました。審査に先立ち11時からの審査委員会では浦部委員長の下で第一次審査の進め方について審議いただきました。
はじめに応募のあった17者の技術提案書が失格要件に該当しないことを確認しました。次に、当初公開を予定していた審査会をコロナ禍の中で福島県が外出自粛期間(5/15~5/31)を設けたことに配慮し非公開としたこと、全応募者の提案評価を行うこと、評価は総合評価で行うこと、第二次審査対象者(ヒアリング要請者)を選定すること、選定は投票を参考に行うことなどを確認しました。
引き続き、13時から第一次審査が行われました。西分署は既存分署を活用しながらの建替え事業(2階建て、延べ床面積約1,000㎡)を行うものであり、敷地(約3,000㎡)は民家を囲むように東西に長い長方形の敷地です。審査員にはそれぞれの専門的立場から17者すべての提案書について意見をいただきました。配置計画では新分署の視認性や来庁者動線、工事期間中の消防・救急活動への影響や工事エリアとの区分、それぞれの車両動線計画など、平面計画では、車庫の面積・配置と緊急出動動線、仮眠室設置階からの動線、事務室・会議室等の一般利用者エリアとバリアフリー化などについて意見が交わされました。
その後、ヒアリング要請者の選定作業に入り、各審査員無記名で1人あたり5者の投票を行いました。その結果、得票上位6者とそれに続く得票を得た複数者の中から1者の計7者をヒアリング要請者として選定しました。
その後、5/28(金)に前回同様「コラッセふくしま」5階研修室で第二次審査会が開催されました。審査に先立ち10時から二次審査の進め方等について審議いただきました。ヒアリングは1者25分(説明10分、質疑15分)で進めること、11時から2者ヒアリングを開始し昼食をはさみ13時より5者ヒアリングを行うこと、選定作業は投票結果を参考に意見交換を行うこと、必要に応じ再投票を行うこと、最優秀者等を選定することを確認した。
なお、コロナ禍の影響で第二次審査も非公開で行うこととなった。
引き続き11時より第二次審査が行われました。プロジェクターを使っての提案者説明は、南側前面道路に近い位置に既存分署と民家があることから、必然的に7者とも新分署は北側東西に長方形の配置となりました。その上で、①署員と一般利用者動線の区分、②車庫と事務室の位置、③車庫の広さと車両の出入り、④仮眠室の設置階、⑤緊急出動時の署員動線、⑥一般利用者エリアとバリアフリー化、⑦工事期間中の既存分署からの車両の出入り、⑧前面道路側民家に影響を受ける新分署の視認性、などを中心に質疑応答が行われました。
その後、最優秀者、優秀者の選定作業に入り、審査員無記名で1人当たり3者の投票を行った結果、得票数5票1者、4票1者、2票2者、1票2者となった。委員長裁定で各審査員による意見交換が行われた後、得票数5票、4票の2者に対する決戦投票が行われ、5票を獲得した(株)ティ・アール建築アトリエを最優秀提案者に、(株)ボーダレス総合計画事務所を優秀提案者に選定しました。
なお、審査員は次の5名です。審査委員長:浦部 智義(日大工学部教授)、審査員:宮崎 渉(日大工学部専任講師)、審査員:三浦 恒男(伊達地方消防組合消防長)、和光 周一(伊達地方消防組合消防本部総務課長)、平子恵俊((株)永山建築設計事務所代表)。