研修会
組合たより「建築構造計画チェックポイント研修会」の 開催結果について
2021.2.26 2/24(水)に福島市の「福島県青少年会館」で今年度最後の教育情報事業である「建築構造計画チェックポイント研修会」を開催し、組合員25社40名が参加しました。
当日は、組合の研修会を企画・運営している教育情報等企画委員会の高桑副委員長の挨拶に続き、第一部は「建築構造の基本攻略マニュアル」と題し、小嶋裕一氏((株)小島建築設計事務所)にテキスト解説をいただきました。一般社団法人日本建築構造技術者協会(JSCA)が編集した本テキストは、建築構造にまつわる素朴な疑問に対し、ベテラン構造設計者がQ&A方式で丁寧に解説している冊子で、14のカテゴリー(一般、地盤、液状化、基礎、材料、果汁、構造種別、耐震、免震、耐震診断・補強、設備、二次部材、非構造部材、法令・基準、用途別建築物)に分けて、よく聞かれる質問を厳選して回答しており、組合員である意匠設計者や設備設計者が近くに構造設計者がいなくて困ったときにも役に立つ内容となっています。
第二部は「事故事例及び設計の常識と現場の常識」と題し、高桑正晴氏((有)タック構造設計)にお話をいただきました。事故事例の話では、基礎に関する地質調査データ(ボーリング調査)と杭長の決定・地下水位の確認・地盤改良の選定時の注意点や地震時の構造躯体と仕上げ材、架構計画と床振動・温度変化収縮、積雪・風対策など経験値に基づく留意点をお話しいただきました。
約3時間の講義でしたが、構造専門家ならではのポイントを押さえてのお話をいただきました。なお、参加できなかった組合員事務所には、本研修会で使用したテキスト「建築構造の基本攻略マニュアル」を別途(一冊)送付しますので活用願います。